最近、懐かしい木と巡り合うことができました。
樹種はけんぽ梨で、私が子供のころ、隣村の竹やぶのそばに2本のけんぽ梨の木がありました。
その木には秋ごろになると海のサンゴの枝のような形をした実がなります。
あまり早く採りに行くと味は渋いのですが、霜が降ると甘みを増してきます。
そんな時期を見計らって、村の友達と下から石をぶつけて実を落として食べました。
あの頃は皆おなかを空かしていたのだと思います。
この木は昔から和家具として利用されております。
素材としてはおとなしく控えめな、そして素朴な質感が特色です。
長さ6m×幅45cm×厚み36mmに製材しました。