2014年3月27日木曜日

木の性質の色々 「けんぽ梨」


最近、懐かしい木と巡り合うことができました。

 

樹種はけんぽ梨で、私が子供のころ、隣村の竹やぶのそばに2本のけんぽ梨の木がありました。

その木には秋ごろになると海のサンゴの枝のような形をした実がなります。

 

あまり早く採りに行くと味は渋いのですが、霜が降ると甘みを増してきます。

そんな時期を見計らって、村の友達と下から石をぶつけて実を落として食べました。

あの頃は皆おなかを空かしていたのだと思います。

 

この木は昔から和家具として利用されております。

素材としてはおとなしく控えめな、そして素朴な質感が特色です。
 

長さ6m×幅45cm×厚み36mmに製材しました。

2014年3月18日火曜日

木の性質の色々 「タブ」



昨年の秋の原木市場で、タブの原木を買い入れました。

長さ6m×80cm、重量は3tくらいあり、

重くて製材機械に乗せるのに大変苦労しました。

材質としては、山桜の材によく似ており

堅くて自然味にあふれる質感が得られます。

天然肌を残して店舗のカウンターなどに利用すれば、

最高に引き立てられると思います。

 

長さ6m、巾は最大70cm、厚み60mmに製材しました。

2014年3月11日火曜日

木の性質の色々 「楠の木」


最近見直した材料があります。それは楠の木です。

よく街路樹として利用されております。

 
昔からしょうのうの材料として利用され、防虫効果があります。

よってトイレの床板とか、引き出しの内材として利用され、

香りの良さと防虫効果が活かされております。


特に大木になると今度はくすんだ青色の木地に

赤い筋の模様が入り、素晴らしい自然味が表れます。

2014年3月3日月曜日

木の性質の色々 「杉」


私の好きな材料に、杉の木があります。

目で見る質感は温かみを感じ、和の代表する樹木だと思います。

 

私の店の展示場はほとんど杉材で作りました。

(床材・天井板・柱材・腰板)

 

杉は柔らかいために床には不適とされておりましたが、

ワイヤーブラシで冬目を引き立たせて接地面を堅く加工しました。

 

冬の昼の暖かさをいつまでも保ち、夜遅くまで木の暖かさを楽しめます。